【6月29日週・ドル円161.75】総員傾聴――161.565を守るか、162円台で撃たれるか。リベンジ買い禁止の介入警戒戦略

今週のドル円は、上昇トレンド継続。ただし高値追いは禁止です。
読むべき理由はシンプルです。161.565を守るか、161.973〜162.608で叩かれるかで作戦が変わります。
資金を取り返したいリベンジトレーダーほど、今週は「当てる」より退場しない判断が必要です。

📌今週の結論

隊員諸君、こんばんは。
今週【6月29日〜7月3日】のドル円作戦会議を始めます。

現在のドル円は161.75付近

結論はこれです。

今週は買い目線継続。
ただし、161円台後半〜162円台の飛び乗り買いは禁止。
本命は、161.565〜161.231まで押して止まるなら押し目買い。

日足・4時間足・1時間足を見る限り、流れはまだ上です。
GMMAも上向きで、ドル円は強い形を維持しています。

しかし、今の相場には大きな爆弾があります。

それが、介入警戒積み上がった円売りポジションです。

日本の為替介入は、正確には日銀が判断するものではなく、財務大臣の権限で行われ、日銀は財務大臣の代理として実務を行う仕組みです。つまり市場でよく言われる「日銀介入」は、実際には財務省主導の円買い介入と考えるのが正確です。

そして今、ドル円は161円台後半。
日本当局は円安進行に対して警戒姿勢を維持しており、ロイターも、161円台後半では介入リスクが強く意識される状況だと報じています。

だから今週の合言葉はこれです。

「上は狙える。だが、上で追うな。」

🎯今週の最重要ポイント(経済指標)

今週のファンダメンタルズは、ドル円に直撃する材料が並びます。

特に重要なのはこの3つです。

1. 7月1日(水)8:50|日銀短観

日本側の最重要材料です。
日銀公式スケジュールでは、7月1日8:50に6月短観の概要・要旨が公表予定です。

短観とは、企業の景況感を見る重要指標です。
簡単に言うと、企業が「景気は良い」と見ているか、「悪い」と見ているかを確認する材料です。

短観が強い場合
→ 日銀の追加利上げ観測
→ 円買い
→ ドル円下落圧力

短観が弱い場合
→ 日銀利上げ観測が後退
→ 円売り
→ ドル円上昇しやすい

朝の東京時間から荒れる可能性があります。

2. 7月1日(水)夜|ADP雇用統計・ISM製造業・FRB議長発言

水曜夜は、米国材料が集中します。
ADP雇用統計、ISM製造業PMI、FRB議長発言が予定されており、翌日の雇用統計前にドルが動きやすい日です。

特に今のドル円は、米金利に敏感です。

米指標が強い
→ 米金利上昇
→ ドル買い
→ ドル円上昇

米指標が弱い
→ 米金利低下
→ ドル売り
→ ドル円下落

水曜夜は、上下どちらにも振らされやすいので、初心者は無理に指標前エントリーをしないこと。

3. 7月2日(木)21:30|米雇用統計

今週最大の本命です。
通常は金曜日発表の雇用統計ですが、今週は米国市場が7月3日に独立記念日の振替で休場となるため、7月2日木曜日に前倒し発表されます。

雇用統計は、ドル円を大きく動かす材料です。

雇用が強い
→ 米利下げ後退、または利上げ観測
→ 米金利上昇
→ ドル買い・円売り
→ ドル円上昇

雇用が弱い
→ 米景気減速警戒
→ 米金利低下
→ ドル売り
→ ドル円下落

今週は、木曜夜が一番危険です。

発表前に撃つな。
初動に飛び乗るな。
落ち着いてからチャートで判断せよ。

🎣概況

今週のドル円は、かなり難しい位置にいます。

なぜなら、テクニカルでは上昇。
しかし、ファンダでは介入警戒が強い。

日足は上昇トレンド継続。
4時間足もGMMA上で推移。
1時間足も下値を切り上げて再上昇しています。

普通に見れば、まだ買い優勢です。

ただし問題は、現在値が161.75付近ということ。

過去に160円超えで介入警戒が強まったことを考えると、今の161円台後半は、政府・財務省が見ていないはずがありません。
実際、2026年4月末〜5月には、日本当局が円買い介入に11.7兆円規模を使ったことが財務省データで確認されています。

さらに、CFTCの6月23日時点データでは、レバレッジファンドの円先物ポジションは、ロング90,764枚に対し、ショート187,856枚。差し引きで約97,092枚の円ショートです。

これは何を意味するか。

円売りが積み上がっている。
だから上がる力はある。
しかし、介入や円買い材料が出ると、一気に崩れる燃料にもなる。

ここが今週の核心です。

🎣テクニカル分析(意識されるライン)

今週の重要ラインは以下です。

上側重要ライン

161.861
直近の上値抵抗。ここを明確に超えられるかが最初の分岐。

161.973
直近高値圏。ここを抜けると162円台が見える。

162.109
週足ピボットR1。ここを超えると上昇継続の勢いが出やすい。

162.408
上値の次の利確候補。

162.608〜162.775
月間ピボットR2・日足R2付近。ここは今週最大の警戒ゾーン。
買いの利確候補であり、飛び乗り禁止ゾーンです。

下側重要ライン

161.565
今週の最重要防衛ライン。
ここを守る限り、短期の買い目線は残ります。

161.231
週間ピボットS1。押し目買い候補。
ここを守れるかが、買い継続の大事な判断です。

160.714〜160.713
週間ピボットS2。深い押し目候補。
ここまで落ちると一度流れを確認する必要があります。

160.00付近
心理的節目。介入後の急落や大きな円買いが出た場合の重要ポイント。

🔷日足

日足は、はっきり上昇トレンドです。

ローソク足はGMMAの上で推移しており、短期線・長期線ともに上向き。
これは、買い方がまだ優勢であることを示しています。

初心者向けに言えば、GMMAとは複数の移動平均線を束にしたものです。
線が上向きで、価格がその上にある場合、基本は上昇の流れと見ます。

日足で見ると、ドル円は3月以降、押しを作りながら上昇してきました。
6月も下値を切り上げ、現在は高値圏にいます。

ただし、日足では上に162.608〜162.775という月足・日足ピボットの強い上値目標があります。
ここは、買い方が利確しやすい場所です。

つまり日足の判断はこうです。

方向は上。
しかし、162円台は利確と介入警戒が重なる危険地帯。

🔷4時間足

4時間足も上昇基調です。

GMMAは上向きで、価格は一度押してから再び上昇しています。
直近では161.565を下値にして反発し、現在は161.75付近まで戻しています。

ここで重要なのは、4時間足ではすでに高値圏での攻防になっていることです。

上には、

161.861
161.973
162.109

が並んでいます。

この3つを一気に抜ければ、162円台への上昇余地があります。
しかし抜けきれずに失速するなら、161.565割れから161.231まで押す可能性があります。

4時間足の判断はこうです。

161.565を守るなら買い優勢。
161.861〜161.973で止められるなら一度様子見。
161.231を割るなら買いはいったん停止。

🔷1時間足の分析

1時間足は、短期的には反発中です。

一度下げた後、GMMA付近から切り返し、再び上方向へ戻しています。
これは、まだ押し目買い勢が残っている形です。

ただし、1時間足のRCIを見ると、短期線は高い位置からやや折れ気味です。
RCIとは、買われすぎ・売られすぎを見るための指標です。
高い位置から折れると、短期的には上昇の勢いが鈍る可能性があります。

現在の1時間足で一番大事なのは、161.565です。

ここを割らずに再上昇するなら、買い目線継続。
逆にここを割ると、161.231までの押しを見に行く展開を想定します。

1時間足の判断はこうです。

161.565を守るか。
161.861を抜けるか。
この2点だけ見ればいい。

⭕今週のスイングシナリオ

今週は、無理に毎日トレードする週ではありません。

方向は上ですが、現在値が高い。
しかも介入警戒と米雇用統計があります。

したがって、今週の基本方針はこれです。

押し目を待つ。
高値では買わない。
指標前はポジションを軽くする。
162円台は利確優先。

3つのトレードシナリオ

🔶シナリオ1(本命)

161.565〜161.231まで押して止まるなら押し目買い

これが今週の本命です。

エントリー候補

161.565付近で反発確認後に買い
または、深く押した場合は
161.231付近で反発確認後に買い

利確候補

第一利確:161.861
第二利確:161.973
第三利確:162.109

勢いが強ければ、最終目標は162.408〜162.608

損切り候補

161.565から入る場合:161.430割れ
161.231から入る場合:161.100割れ

根拠

日足・4時間足・1時間足のGMMAは上向き。
大きな流れはまだ買い優勢です。

ただし現在値の161.75付近で飛び乗ると、上値余地より下落リスクが大きくなります。

だから、買うなら押し目。
待って、止まったところだけ撃つ。

初心者が一番やってはいけないのは、上がっているローソク足を見て焦って買うことです。
その瞬間は気持ちいいですが、実際には利確売りにぶつかる場所で買っていることが多い。

今週は、上がったら買うのではなく、下がって止まったら買うです。

🔶シナリオ2

161.861〜161.973を明確に上抜けたら短期買い。ただし深追い禁止

2つ目は上抜けシナリオです。

エントリー候補

161.973を4時間足または1時間足で明確に上抜け
その後、161.861〜161.973をサポートとして確認できれば買い。

利確候補

第一利確:162.109
第二利確:162.408
最終利確:162.608〜162.775

損切り候補

161.800割れ
または、上抜け後に161.861を再び下回るなら撤退。

根拠

161.973は直近高値圏です。
ここを明確に抜けると、買い方が再び勢いづく可能性があります。

ただし、このシナリオはリスクも高いです。

なぜなら、上には162円台の介入警戒ゾーンがあるからです。
162.608〜162.775は、月足・日足ピボットの上値目標と重なります。

つまり、買えても長く握りすぎないこと。

162円台は利益を伸ばす場所ではなく、利益を守る場所。

特にリベンジトレーダーは、含み益が出ると「もっと取り返せる」と考えがちです。
しかし今週の162円台は、欲張る場所ではありません。

勝ったら逃げる。
それも立派な作戦です。

🔶シナリオ3

161.565割れなら買い停止。161.231割れで戻り売り警戒

3つ目は下落シナリオです。

エントリー候補

161.565を明確に割る
その後、戻りが161.565で止められるなら売り検討。

さらに、161.231を割るなら、160.714方向への下落を警戒。

利確候補

第一利確:161.231
第二利確:160.714〜160.713
第三利確:160.00付近

損切り候補

161.565割れ後の戻り売りなら、161.750回復で撤退
161.231割れ後の戻り売りなら、161.400回復で撤退

根拠

上昇トレンド中でも、重要ラインを割れば一度流れは崩れます。

特に今週は、円売りポジションが積み上がっています。
CFTCデータでは、レバレッジファンドの円ショートが大きく、円売りが強い一方で、円買い材料が出たときには巻き戻しが急になりやすい状態です。

つまり、下げ始めたら速い可能性があります。

ただし、ここで注意です。

介入期待だけで売るのは禁止。

売るなら、チャートが崩れてから。
具体的には、161.565割れ、戻り失敗、米金利低下、強い円買い材料が重なったときです。

「そろそろ介入が来そう」で売るのは、作戦ではなく願望です。

😈今週の注意喚起

今週、初心者とリベンジトレーダーが一番やりがちな失敗はこれです。

161円台後半で、上昇ローソク足を見て飛び乗ること。

気持ちはわかります。
強いチャートを見ると、置いていかれそうになります。

でも隊員諸君、ここは戦場です。

置いていかれることより、撃たれることを避けなければいけません。

今週のドル円は、上に行く可能性があります。
しかし、上に行けば行くほど、介入警戒・利確売り・円ショート巻き戻しのリスクも高まります。

特に注意する場所はここです。

161.973付近:直近高値圏
162.109付近:週足ピボットR1
162.608〜162.775:月足・日足ピボット上値警戒ゾーン

ここで飛び乗ると、少し上に抜けたあとに急落する「高値掴み」になりやすい。

さらに今週は木曜夜に米雇用統計があります。
指標前後はスプレッド拡大、急変、だましが出やすくなります。

木曜夜は、発表前のポジション保有を軽くする。
発表直後の初動には飛び乗らない。
5分〜15分待って、方向が残るか確認する。

これが生き残る作戦です。

✅まとめ

今週のドル円は、買い目線です。
ただし、現在値161.75付近はすでに高値圏。

だから作戦はシンプルです。

161.565を守るなら買い目線継続。
161.231まで押して止まるなら本命の押し目買い。
161.973〜162.109を上抜けても深追い禁止。
162.608〜162.775は利確・介入警戒ゾーン。
161.231を割るなら買いはいったん停止。

今週は、当てにいく週ではありません。
勝てる場所だけを狙い、危ない場所では見送る週です。

トレードで一番大切なのは、全部取ることではありません。

資金を残して、次のチャンスに立てること。

\ 最新情報をチェック /